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2007.01.22

はたしてMySpaceは日本市場で成功できるか Part2

text:Hiroko Hatanaka

MySpaceが世界各国の市場への参入に成功した秘訣とは!?果たして日本ではそれが通用するのか!?

前回は各国ユーザーからの批評を紹介しました。今回は日本のソーシャルネットワーキングサイト界でMySpaceが生き残る為にはどんな戦略を立てるべきかをお伝えいたします。

MySpaceが競争で優位に立つためには、音楽に焦点を当てることが必要だとダナ・ボイドは言います。アメリカでは有名無名を問わず、あらゆるバンドや音楽ファンがMySpaceを利用したことによって、Friendsterをはじめとする地域のサイトを越えることができたのです。ボイドいわく、サイトが既に確立されている国に対して「MySpaceが提供できるのは、音楽です。」効果的に競争するためには、地域のバンドの注目を集める必要があるのです。

MySpaceのCEOクリス・デウォルフ氏いわく、「地域の文化を反映させることが重要です。」今後の同社の取り組みとしては、バンドのページから閲覧できる秘密のライブ映像などのMySpaceの特徴を残しつつ、地域の社員たちが選ぶ、その地域に密着したアーティストのコンテンツなどを取り入れる予定です。

「彼らは流行を知っています。国際化の裏には、ローカライゼーション(地域化)という考えがあるのです。」とデウォルフ氏は語ります。ヨーロッパにおけるマーケティングおよびMySpaceのコンテンツビジネスに携わるジェイミー・カントロウィッツ氏(上席副社長)によると、フランスのあるロックミュージシャンのアルバムは、店頭で発売される前に同サイトから試聴できたそうです。

MySpaceは現在まで広告やコンテンツに多額な投資を行っていません。それは同社が、利益を上げるために数々の競合を押しのけてまでする必要がなかったからです。デウォルフ氏いわく、「私たちの目標は、すべての市場でトップに立つことです。しかし、私たちは決して自惚れている訳ではありません。」
アメリカでは同サイトの海外版の利益の大半は、広告の販売によって得られています。

しかしMySpaceの強みである音楽コンテンツは、現在厳しい局面を迎えています。11月18日付のニューヨークタイムズ紙には、Universal Music社がMySpaceを著作権侵害で提訴したという記事が掲載されています。Universal Music社が勝訴した場合、ライセンス契約に関する協議での同社の影響力がさらに拡大することが予想されます。先立ってUniversal Music社は、映像共有サイトYoutubeおよびMySpaceが著作権の侵害にあたるとの旨を公式に発表しました。この件については、最新情報が入り次第、引き続き報告する予定です。

Hiroko Hatanaka プロフィール
NY在住。NYの大学でダイレクト・マーケティングを学び、エイボンや英国資本の高級トイレタリーなどのマーケティングを手掛ける。現在はニューヨークの広告&PR代理店であるIWグループに所属。