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2015.07.13

ノヤン先生の米国遠征2015─SiriusDecisions Summitに行く 第1回

5月に世界最大規模のBtoBマーケティングのカンファレンス「SiriusDecisions Summit」に出席するため、アトランタとナッシュビルを訪れたノヤン先生。今回から2回に渡り、その出張の模様をお届けします。
第1回はアトランタからスタート。ノヤン先生が自身の目で見てきた最前線の様子をお楽しみください。

ワシは5月に9日間の旅程で、米国のアトランタとナッシュビルを訪れたんじゃ。
今回と次回は、その出張報告を書こうかの。

今回のメインの目的は、昨年に続き、SiriusDecisionsのSummitに参加することじゃ。
SiriusDecisionsはBtoBのマーケティング&セールスにフォーカスしたリサーチ&アドバイザリーファームなんじゃ。日本で言えばGartner(ガートナー)に近い企業で、2001年にGartnerの幹部が独立して創った会社なんじゃよ。

昨年はフロリダ州オーランドで3日間の開催だったのに、今年はテネシー州ナッシュビルで4日間だったんじゃ。マーケティング系のイベントの多くは1日開催からせいぜい3日間じゃから、米国でもこの分野がどれだけ熱いか判る気がするじゃろ?そして、世界中から2400人のマーケターと100社のスポンサーが集まっての4日間じゃ、楽しみじゃの。
それに、アトランタには何人かの友人が住んでおり、訪問したいと思っていた企業がいくつかあるんじゃよ、それも楽しみだったんじゃ。

そういえば、2014年にIBMが買収したSilverpopの本拠地もこのアトランタなんじゃ。CEOのBill Nussey以下のコアメンバーもまだこの街にいるんじゃが、事前に確認したら、ちょうど同じ週に西海岸のサンディエゴでSilverpopのイベントがあってアトランタには誰もいないことが判ったんじゃよ。残念だったわい。まぁここはまた次回じゃな。

アトランタ国際空港

日本から13時間の飛行で到着したのはアトランタ郊外にあるアトランタ国際空港(Hartsfield-Jackson Atlanta International Airport)じゃな。世界有数の大手航空会社デルタ航空のハブでもあり、数年前にはシカゴ空港を抜いて世界一発着便数の多い国際空港になったんじゃ。6本の滑走路の中心に大きなターミナルが7つもあってそのそれぞれに約30の発着ゲートがあるもんじゃから、空から見ると、もうまるでジオラマ模型じゃな。こんなにアリンコのように飛行機が集まっている様子は観たことがないわい。

アトランタ

今回のメインはテネシー州ナッシュビルで開催されるSiriusDecisionsのSummitに参加することじゃが、日本からナッシュビルの直行便はないし、アトランタで訪問したい企業が数社あったので、土曜日の夕方にこの南部最大の商業都市に入ったんじゃよ。
アトランタはジョージア州の州都で、歴史で見れば南北戦争の激戦地じゃな。映画「風と共に去りぬ」の舞台になった地域でもあるんじゃよ。

コカコーラ、アフラック、CNN、UPS、デルタ航空などの本社があり、街の中心にはジョージアンテックと呼ばれる名門ジョージア工科大学の広大なキャンパスがあるんじゃ。その影響でハイテク産業も多く、そのマーケティングを担うマーケティングエージェンシーも多いという訳なんじゃ。デルタ航空の最大のハブじゃから交通の便も良いしの。
それに、食事が美味しいんじゃよ。南部料理という独特のやつなんじゃが、ワシはジョージア州やルイジアナ州は米国で最も食事の美味しい地域じゃと思うんじゃ。サザンホスピタリティと呼ばれる「おもてなし」の文化もあって、きっと暮らしやすい街なんじゃろうな。

CNN World Headquarters

日曜日にCNN World Headquartersを訪問したんじゃ。テッド・ターナーが築き上げたニュース帝国じゃな。
創業した1980年は、まだテレビの主なコンテンツはドラマやドキュメンタリー番組で、ニュースはその合間に流す広告が付きにくいプログラム、と考えられていた時代なんじゃ。その時代に、「ニュースこそ世界共通にして最良のコンテンツ」であり、しかも「立派にマネタイズできる」ことを、このCNNの大成功を持って証明したのがテッド・ターナーなんじゃ、凄いもんじゃな。
スペースシャトルの爆発事故や湾岸戦争、米国同時多発テロなどでは圧倒的な取材力に裏付けられた情報量で世界中から注目されたのは覚えている人も多いじゃろ?

訪問して驚いたことは、この世界本社ビルはスタジオも含めて最初からビル内を見学ツアーが回れるように設計されていることじゃ。世界に発信するニュースの現場は十分に観光スポットとしての魅力も持っていることを彼は知っておったんじゃな。つまりはコンテンツの本質を理解しておったんじゃよ。そしてそのコンテンツはこうした車で紛争地帯や災害被災地を命がけで駆け回ることで作られているんじゃ。じゃからこそCNN本社の1階に象徴として展示してあるんじゃよ。

Jeff Pedowitzとの再会

Atlantaを訪問した理由のひとつが、このJeff Pedowitzとの再会だったんじゃ。
南部を代表する商業都市アトランタにはBtoBのマーケティングエージェンシーの有名どころがいくつかあるんじゃが、その代表格がこのThe Pedowitz Groupじゃな。CEOのJeffとは、オンラインでのやりとりはしているものの、会うのは昨年のOlando以来なんじゃ。
この会社は昨年(2014年)のMarketoのPartner Excellence Awardを受賞したので、先ずそのお祝いを言うと、とっても嬉しそうに「もう3回目なんですけどね」と言っておったわい。はにかみ屋さんなんじゃな。昨年Orlandoで会った時に「ウチのオフィスはアトランタ郊外の凄く良いところにあるんだよ」と言うから、「んじゃ今度遊びに行くわい」と言った約束をやっと実現できたんじゃな。

実際に彼が言うとおりで、アトランタからレンタカーを借りてハイウェイで約1時間走った郊外の森の中の素晴らしい環境にあったんじゃ。建物の壁面にあったサインがなければ通り過ぎるところだったわい。それにしても、ここが最先端のアドテクノロジーや高等数学を駆使してBtoBマーケティングを実施する企業とは、日本人の感覚ではなかなか信じられんじゃろうな。

実は、広告関連の企業は都会にあることが多く、NYでも広告代理店はマンハッタンのマディソン街やレキシントン街に集まっているんじゃが、BtoBのマーケティングエージェンシーはマンハッタンにはほとんどなくて、郊外のホワイトプレーンや、隣のコネチカット州、さらに北のボストン周辺の高級住宅街に点在しておるんじゃよ。そうした東部の雰囲気と良く似ておるんじゃ。おまけに訪問する時にはレンタカーとカーナビがないと無理というのも同じじゃな。

それにしても、Jeffは押し出しの強い米国型のビジネスマンの対極にあるタイプの人じゃな。でもしっかり情報を集めて、ちゃんと手を打っていることが話していると良く判るんじゃ。米国のマーケティング業界は本当に競争が厳しいから、CEOはこうでなければいかんのじゃろうな。

Dan McDadeと再会

2社目の訪問は、The Pedowitz Groupから車で40分ほどのこれも静かなJohns Creekという住宅街にあるPoint Clearじゃな。

森の中にこんな近代的なビルがあって、その中でデジタルマーケティングの会社が仕事をしている。これも米国のBtoBマーケティングの典型的な風景なんじゃ。

CEOのDan McDadeとは昨年、コロンビア大学のRuth Stevens博士の紹介で知り合って以来のお付き合いなんじゃ。「The Truth about LEADS」の著者で、マーケティング系のアワードを何度も受賞している米国BtoBマーケティングのオピニオンリーダーの一人なんじゃな。彼の会社のCOOのKarlaとは今回が初めてだったんじゃが、彼女もこの業界歴が25年以上と長く、共通の知り合いや話題も多いんじゃよ。

米国のマーケティング界は競争も変化も激しいから、いつの間にかなくなってしまった会社や、経営陣がそっくり入れ替わった会社、買収されかけて諦めていたら、あんまり業績が悪いので相手が買収を見送って助かった企業の話など、もう話題は尽きないんじゃ。楽しい時間だったわい。こうしてみると同じことを永くやってることも悪くはないもんじゃの。

ハイウェイ

そしてまたハイウェイを走ってアトランタに戻り、レンタカーを返してナッシュビルに移動じゃな。それにしても片側だけで7レーンも8レーンもあるハイウェイはさすがに日本では見たことがないの。出口や分岐が左右どちらか判らない時には車線変更でかなりドキドキするんじゃよ。何しろ端から端まで車線変更するのに1kmでは無理じゃからの。

Gaylord Opryland Resort Nashville

月曜日の夜の便でナッシュビルに飛んで、会場のGaylord Opryland Resort Nashvilleにチェックインしたんじゃが、まぁ巨大なコンベンション施設じゃな。3000室の客室と、約2500人が収容できるボールルームが3つ、中規模、小規模の会議室はいくつあるか数え切れない程の施設なんじゃ。もうやけくそのような規模じゃな。
そして規模だけでなく、施設のデザインにもしっかり投資しており、ディズニーランドよりディズニーっぽいと思った程なんじゃよ(笑)。実はの、余りに巨大で複雑なので、迷子が続出して、二日目からは案内の人があちこちに立っておったわい。ワシも4日間で2回ほど迷子になったかの。

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