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2012.03.27

新人マーケター奮闘記【初心者向け】

マーケター最初の壁

営業で鍛えた話術と経験を活かしてマーケティングの世界に飛び込んだK。未経験でも試行錯誤しながらマーケターへの道を綴った成長記です。

社会人4年目のKは以前より興味のあったマーケティングを職業にしたいと、一念発起してBtoBマーケティングのアウトソーシングサービスを提供している会社に転職しました。社会人になって営業しか経験していないKでしたが、大学ではマーケティングの授業も履修しており、何冊かの専門書も読んでいましたので、独学ながらある程度の知識は持っていると自負していました。

入社してまもなく、顧客とのミーティングの席に同席できることになりました。
「今日は議事録を頼むね。はじめは何を話しているかわからないだろうから、とりあえず一言一句聞き逃さないようにノートに記録してみて。できる範囲でいいから。」と先輩から言われていたKでしたが、「議事録だけなら簡単じゃないか。」と思い、先輩の心配の意味がよくわかりませんでした。

そして、打ち合わせが始まり、先ほどの先輩の言葉が馬鹿にしているように思えていたKは気合十分でノートに記録を始めました。

「まずは先日ご提案させていただいた、新しいターゲットセグメントへのポジショニングについてですが・・・。」
「おっ!これはコトラーのSTPだ・・・前に本で読んだから知ってるぞ。話もついていけそうだし、これなら記録も簡単だな。」と、得意気になっていたKでしたが、そう思えたのも最初の1分間だけでした。

「このセグメントは今までOEM供給しかしていないのでリードデータがほとんど無いのです。だから上期はリードの獲得に力を入れていきたいんです。コストパーリードで考えるとどのイベントが良いかも提案してくれますか?ナーチャリングのコンテンツよりも、その前工程のノウハウを提供していただいて、先ずはより多くのリードを収集したいのです。」

「そうですね。御社はリードデータの総数は多いのですが、この新しい製品のターゲットセグメントのリードは少ないですからね。この製品に関してはリードジェネレーションからリードナーチャリングまでのトータルな提案を考えています。」

「えっ?リード何だって?一体先輩は何を手伝うつもりなんだ?話についていけなくなってきたぞ。」

こんな調子であっという間に1時間の打ち合わせが終了しました。
帰り際に「お客様との打ち合わせは今日が初めてだったよね?どうだった?」と言われたKは悔しかったが「全然話についていけませんでした・・・。」と答えるしかありませんでした。

「落ち込む必要なんて無いよ。俺も最初はそうだったんだ。打ち合わせの場にいても言葉がわからないから苦痛で仕方なかった。マーケターにとっての最初の壁は【言葉の壁】なんだ。専門用語の習得はマーケティングの最初の一歩だから絶対に避けては通れない道なんだよ。」

「まずは言葉をひたすら覚えることから始めていけばいいんですね。」

「もちろん言葉を覚えることは必要だけど、もっと大切なのは理解をすること。知っていることと理解して腹に落としてから使うことは全く違うことなんだ。例えば、車を運転しようと思ったら、免許が必要になるよね?免許を取得するには車の操作方法はもちろん、道路交通法を理解できていないといけない。さもなければ、公道を走行するなんてできないよね?それと同じように、言葉もどのような時に使うのかをしっかり理解して、はじめて意味を持つんだ。」

なるほど。言葉を使うにも、その意味や使う場面をきちんと理解しなければダメなんだな。ひとつずつ着実に覚えていこう。

「じゃあ早速今日出てきた、STP、リードジェネレーション、リードナーチャリング、リードクオリフィケーションの意味を明日俺に説明してみて。」
「わかりました!」
「着実にやっていくことは大切だけど、時間は待ってくれないよ。スピーディーさも必要だから。あと、この週末にコトラーの「市場戦略論」を読んでおいてね。」
「わ、わかりましたっ!」

マーケターになるための近道はない。険しい道のはじまりだ。