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2013.01.31

新人マーケター奮闘記【初心者向け】

Webへのアクセス数を伸ばそうと躍起になっていませんか?

Web制作から数日後、上司からマーケティングWebの成果をレポートしなさいと言われ、報告書をまとめるが・・・。

Webをアップしてホッと一息ついていたある日。新人マーケターのTは営業推進部の上司から呼び出され「半年後には、Webの成果レポートを出すように」との指示を受けました。Webの成果について情報収集をしますが、今までWebに関わることが少なかったこともあり、どのようにレポートすればいいのか頭を抱えてしまいました。

そんな中、前回学んだWeb制作のポイントである「ユーザー目線でのメリットを訴求する」を思い返したTは、沢山の人間へ新製品のメリットを訴求できたのであれば、充分な成果といえるのではないかと閃きました。そして、その効果を図る施策として「訪問数」の把握をするべきだと考え、Webのアクセス解析をすることを決めました。

アクセス解析をすれば「訪問数」の外にも「どこからのアクセスなのか」「検索キーワードは何だったか」「どのページが何度みられたのか」など様々な情報を入手することができます。これらを今後のWebにも反映できること、結果を定量的に計れることの2点から「アクセス数」を元に成果レポートを提出することを考えました。
更に、アクセス数を増加させるための施策として、SEO対策やバナー広告などについても資料にまとめ、先輩に相談にいきました。

Tのまとめた資料に目を通した先輩はゆっくりと口を開きます。
「・・・アクセス数か。確かにWebを多くの人間に閲覧してもらえたのであれば、その分情報を訴求できたと考えるのは自然なことかもしれないね。でも、今回の目的って何だったかな?」
「はい。新製品をユーザー目線から見た時にどんなメリットがあるのかという情報を発信することです。そういった情報をどれだけの人間に訴求できたのかという解析は、成果を確認する上で非常に重要だと考えました。それから、この解析は一人の人間による複数のアクセスをカウントするのではなく、ユニークユーザー数をカウントするので、データも正確です」とT。

先輩は笑いながら続けました。
「いやそういう話ではなくて、今回の目的はあくまで『引き合いを増やす』、つまり売上にどれくらい貢献できたかというところが、成果を測定するポイントなんだよ。Tの言うように、Webの長所は多くの人間に情報を発信できるところにある。その資料にもあるように、SEO対策などをすればアクセス数は増加するだろうね。でも当然、関係のない人間にもWeb上での情報を発信することになってしまうから、無駄なアクセスが増えてしまうことになるんじゃないかな?」
「そうですね・・・。確かにターゲット以外の人が閲覧してアクセス数が増えても、それは成果とは言えないですね」とT。
「その通り。実はTと同じ様に、販売促進関連のWebのアクセス数を成果の指標として利用する企業は意外と多いんだけれど、それでは明確に成果を測定できないんだ
だからアクセス解析ではなくて、この場合『アトリビューション分析』が重要になってくるんだよ」と先輩。

アトリビューション分析・・・?知らない用語に戸惑うT。
「やれやれ。まだまだ勉強が足りないな。アトリビューション分析というのはネット広告などで利用される分析の手法なんだけれど、例えばWebから製品のお問い合わせをするとか、会員登録をする場合は、通常どんなことをするかな?」と先輩。
「はい。まずはWebのフォーマット画面に個人情報などを入力しますね」
「その通り。そういったように自らの身分を開示することをコンバージョンと言うんだが、そのコンバージョンに直前の行動や過去の行動などがどの程度貢献しているかを、紐付けて分析する手法のことなんだ」
「なるほど。つまり今回のWebを介して、どれだけコンバージョンに繋がったのかを見ることで、Webの成果がわかるということですね。更に、そこからどのくらいの売上に貢献できたのかも分析できそうですね」
「そうだね。それから、BtoBの世界ではWebやメルマガなどのオンラインの他に、営業名刺の交換、展示会でのアンケート、セミナーなどのリアルコミュニケーションも含めて分析をすることで、よりその精度を高めているんだよ」

「単純に訪問数を計測するという考えは安易すぎましたね。反省です。色々と勉強になりました。ありがとうございました」
今回もマーケターとして大きな学びを得たTなのでした。