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2016.12.15

2016年 冬休みの課題図書

2016年の世界のBtoBマーケティングは「ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)」が話題を独占しました。米国から世界へ、そして日本でも急速に広がりつつあるこの概念を、どのように取り入れ、自社でアレンジして活用していくか。この冬休みの知的武装は非常に重要かも知れません。
今年の冬休みは、古典的なフレームワークから最先端の手法まで、改めて学んでいきましょう。
この冬読むべき一冊を、ノヤン先生の解説付きでご紹介します。

注目の1冊

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究極のBtoBマーケティング
ABM(アカウントベースドマーケティング)

著者:庭山一郎
出版:日経BP社

ノヤン先生の解説

日本で初めてのABMの専門書なんじゃ。書いたのはワシじゃがの。ありがたいことに、SiriusDecisionsの創業者や、元コロンビア大学院の教授や、LatticeやEngagioのCEOもメッセージを寄せてくれたんじゃよ。日本のBtoBマーケティングを大きく変革するABMをわかりやすく書いた本じゃ。冬休みに是非読んで欲しい一冊じゃな。

あわせて読みたい

BtoBのためのマーケティングオートメーション 正しい選び方・使い方(翔泳社)

ABMを実現するためには、営業案件を創出する仕組みであるデマンドセンターが必要不可欠です。そのデマンドセンターを構築・運用していくために何が必要なのかを示唆してくれる本書をあわせて読むことをおすすめします。

上級

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T.レビット マーケティング論

著者:セオドア・レビット
出版:ダイヤモンド社

ノヤン先生の解説

ワシが一番好きなマーケティング学者と言えば、T.レビット博士なんじゃよ。ちょっと言葉に毒があったりするんじゃが、その深い洞察力から導き出されたフレームワークと、それを表現する文章力では圧倒的な存在じゃとワシは思うんじゃよ。
博士をマーケティング界のスーパースターたらしめた、「マーケティング近視眼」という論文も収録されてるしの、これは必読の一冊なんじゃ。

中級

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ライフサイクルイノベーション

著者:ジェフリー・ムーア
出版:翔泳社

ノヤン先生の解説

キャズムで知られるジェフリー・ムーアの著書の中で、彼の投資家もしくは、投資アドバイザーとしての側面が最も強く出た本なんじゃ。コモディティ化した市場の中で企業はどう戦略を再構築すべきか、その中で自社の構成要素を「コア」と「コンテクスト」、「ミッションクリティカル」と「非ミッションクリティカル」に分類し、それぞれを改革する手法を説明しているんじゃよ。成熟した市場で戦うマーケターには必読の一冊なんじゃ。

初級

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サラサラ読めるのにジワッとしみる「マーケティング」のきほん

著者:庭山一郎
出版:翔泳社

ノヤン先生の解説

「マーケティングの入門書でお勧めはありますか?」という質問をもらった時はの、ワシは迷わずこの本を推奨するんじゃよ、自分の書いた本じゃがの。
実は、この本を書く時に、書店に並ぶマーケティングの入門書をひと通り購入して中身を読んだんじゃよ。購入した入門書はどれも平易な言葉や大きな字、そしてイラストで表現してよみやすい工夫はされておるんじゃが、何かが足りないような気がしたんじゃ。それは「マーケティングを好きになってもらいたい」という気持ちなんじゃよ。
簡単にわかりやすく書くということと、マーケティングの面白さ、楽しさ、凄さを伝えることはまったく別じゃからの。ワシは、マーケティングはこんなにも面白く、奥深く、そして実務で役にたつことを伝えたいと思ったんじゃ。狙い通りの本になったと思うし、今でも最良の入門書だと思っておるんじゃ。マーケティングは途方もなく面白いものじゃからの。