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ホーム > 講座 > マーケター日記 > ダイレクトメールで大失敗!あなどれないDMラベルの落とし穴
2007.08.27
ダイレクトメールのデザインも大切ですが、宛名ラベルもとっても重要です。
8月、秋のイベント集客のため、ダイレクトメールで招待状を発送したK。移転や退職の不達や受取拒否のものが戻ってきたので、早速郵送リストのメンテナンスにとりかかることにした。ダイレクトメールの山を不達と拒否に仕分けをしていると、先輩が通りかかって、いきなり聞かれた。
「これ、送る前にサンプルもらわなかったの?」
「発送部材は封入済みのものを発送業者に渡しているので、サンプルはもらっていませんが・・・。」
今回はいつもの発送業者のラインがとれず、別の会社に発注をした。それは先輩にも報告したはずなのに。
「封入のことじゃなくて、ラベルよ。」
言われて見てみると、会社名・住所に比べ宛名の文字サイズが極端に大きい。郵送リストを渡した時に、文字サイズのことまで気にしていなかった・・・。
「文字サイズですか・・・?」
「そう。一体どういう発注をしたの?」
「発送部材と郵送用のリストを渡しただけです。文字サイズがこんなに違っているとは思いませんでした。」
「宛名ラベルは、発送業者によっては最大の文字数で文字サイズを決定する場合があるから、長い会社名や住所があれば、それが1行に納まるサイズをすべての宛先に適用してしまうの。だから長い会社名は、小さい文字サイズになってしまうし、氏名の部分はどうしても文字数が少ないから、大きく表示されてしまう(※【宛名ラベルの注意点】3)。あなたはこんなDMもらって、どう思う?」
そんなことがあるなんて!ラベル全体のバランスを見て出力してくれていると思っていた・・・。
「バランスが悪いと思います・・・。」
「初めて依頼する発送業者なら、必ずラベルの印字サンプルをもらって確認しないと。」そう言って先輩がいろいろなケースを教えてくれた。
リストの段ずれ(住所・会社名・役職・名前の各列がずれてしまうこと)
リストの段ずれなんて起こしていたら、取り返しがつかないことになっていた。
実際のデータでサンプルをもらわないと本当に恐ろしいことになりかねないな。
「本当にすみませんでした。こんなことになるなんて思ってもみませんでした。」
「ダイレクトメールが届けば問題ないとされるケースもあるけれど、今回のようにイベントの招待状でお客様の上のクラスに発送する場合は、特に気をつけないと。
発送業者にも色々なカラーがあるから、常識的に恥ずかしくないところを選ばないとね。」
ダイレクトメールも奥が深いんだなぁ・・・。
「営業からクレームが来る前に部長に報告に行きましょう。」
「はい、すみませんでした。」
と、報告に行こうとしたら、向こうから部長がやってきた。
「やっちゃったらしいね、DM。」
あぁ・・・もう伝わっている。
「申し訳ありませんでした。」
と、深々と頭を下げるK。またひとつマーケターへの道を進んだKであった。