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2008.12.18
サブプライム、円高、金融ショック・・・不景気な話題ばかりが目に付くの。何が金融工学じゃい。ややこしい計算式でバブルを膨らませ放題にしただけじゃ。そんなに優秀ならマーケティングに頭を使えば少しは世の中の役に立ったじゃろうにの。
そもそも価値を測る目安であるお金が新しい価値を生むはずがないんじゃよ。
まぁしかし、各社の現場で頑張っているマーケターはションボリする必要はまったく無いんじゃ。本当じゃよ。
実は、いつの時代でも不景気はマーケターにとって最良の女神なんじゃ。日本でも、欧米でもそれは同じなんじゃよ。この不景気で困っている人に不謹慎じゃから、コッソリ理由を教えようかの。
洋の東西を問わず、基本的に人間は変化を嫌うものじゃ。本当に困っていない人に「変化」を求めても、総論賛成、各論反対で実現は難しいものなんじゃ。
今のままで何とかうまくいくなら誰だってやり方を変えたくはないじゃろう。いや、たとえ困っていたとしても、今までの延長線上の努力で何とかなるなら、やり方を変えようとは思わないのが人間の性なんじゃよ。
しかし、こういう不景気の時はそれでは対応できないんじゃ。売上や、収益の落ち込みと、それに伴うコスト見直しが、今までのやり方を変えないで対応できる調整限界を超えてしまっているんじゃからの。
やり方を変える、つまり「売上を作るプロセス(仕組み)」に手をつけるしかないんじゃ。それに気付いた企業はようやくドラスティックにマーケティングを変えようとするんじゃ。他には選択肢なんてどこにも無いからの。
マーケティングとは売れる仕組みを作り、それを維持・進化させる作業じゃ。
日本企業でマーケティングの整備が遅れてきた理由は、それが無くてもなんとか売上を作ることができたからなんじゃよ。
経営トップとの人間関係を重視するトップセールス、御用聞きと接待交際を基本とするハイタッチセールス、そして飛び込みやアポ取りのどぶ板セールスじゃ。人間の数や足や汗に依存した方法がもう限界なのはみんな判ってはいるんじゃが、なかなか変えることが出来なかったんじゃ。
でも、この不景気で、今度こそ、こうしたやり方では生き残れないことがはっきりしたじゃろう。
そして以前からマーケティング部門が何度も提案していた「売れる仕組みづくり」にようやく本気で取り組むようになるんじゃよ。事実この秋以降、シンフォニーマーケティングへの問い合わせや、プロジェクトの依頼が急に増えたんじゃ。今は、自分の会社のマーケティングを変えて、新しい「売れる仕組みづくり」を整備する千載一遇のチャンスなんじゃ。
このチャンスを活かして自分の会社の売上のフローをチェックし、老朽化した部分、金属疲労を起こしている部分を取り除き、新しいマーケティングの仕組みを作って欲しいもんじゃよ。マーケティングの仕組みを作る仕事は、そのまま企業の未来を創ることなんじゃから。
2008年12月18日
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