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2015.08.17
第1回は、「Marketo」の成り立ちや概要をご紹介いただきます。
急速な成長で注目されているマルケトは2007年に創業し、2013年にはナスダックに上場。ファウンダーでもあるCEOのフィル・フェルナンデス氏はCRM大手のエピファニー(Epiphany)出身で、とにかく操作性を重視し、機能をシンプルに設計・開発したと言われています。現在では39カ国で事業を展開し、ユーザー企業は約4000社。その中には、GEやマイクロソフト、ユニリーバといったグローバル大企業も含まれ、「操作のしやすさ」「使いやすさ」を武器に、ここ数年シェアを拡大させています。
その「操作のしやすさ」とは、プログラミングの知識がない現場のマーケティング担当者でも、自分が考えた施策をすぐに実行できるということです。
例えば、「自社のWebサイトに週3回以上来ていて、過去この製品を買っている顧客にはこんな施策を打ちたい」と現場のマーケターが考えた場合はどうでしょうか。従来のツールでは、そこまでの細かいセグメンテーションになるとプログラミングなどシステム的な専門知識が必要となることが多いのです。しかし、Marketoならドラッグ&ドロップの簡単な操作で、マーケターが考えたことをすぐに行動に移すことが可能になります。
さらに業種や規模を問わず多様な企業が活用しているのもMarketoの大きな特徴です。最も成長が期待されるスタートアップ企業の半分がMarketoを活用しているというForbesの調査結果もあるそうです。リソースが限られるスタートアップ企業が多いことも、Marketoの“使いやすさ”の証の1つと言えるかもしれません。
ほとんどのMAツールはBtoB向け、BtoC向けと別々に提供されていますが、 Marketoはその区別をしていません。リードスコアリング中心のBtoBビジネスと、メールマーケティング中心だったBtoCビジネスでは、マーケティング手法にも違いがありますが、その境目は次第になくなってきています。1人のマーケターが異なる2つのツールを使い分けるのは非常に煩雑です。そういった点からもMarketoを利用するケースが増えてきているようです。
そうしたマルケトの急成長の要因はどこにあるのでしょうか。ここまで見てきた優れた操作性に加えて、7つのポイントがあります。
Marketoの特長 |
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革新的なプラットホーム |
全世界4,000社が利用。B2B/B2Cを問わず幅広い業種で採用されているプラットフォーム。毎月の自動バージョンアップで機能強化を図る。 |
深い専門知識 |
主要ベンダーで唯一のマーケティング専業ベンダー。Marketing Firstを標語に掲げ、マーケティングに特化した体制を整える。国内ユーザー会も発足。 |
エコシステム |
400社との連携ソリューションを持つLaunchPointパートナープログラムにより、幅広いマーケティングに関するニーズを満たすソリューションを提供。 |
短期導入 |
1-2ヶ月の短期間で導入可能。スモールスタートでデータを蓄積し、検証を繰り返しつつ活用を広げていくアプローチが可能。 |
拡張性 |
B2Cにおける大量データへのメール配信やリードマネージメントにも対応。 |
リーズナブルなシステム利用料 |
コンタクト件数による課金のため、将来のコストが予測しやすい。10,000件以下で月額10数万円から利用可能なリーズナブルな料金体系。 |
初期導入費用 |
お客様の要件に応じて、導入支援パックを提供。96万円〜。 |
これらの中でも大きいのが、業界でほぼ唯一とも言えるマーケティング専業ベンダーであるという点です。主要MAベンダーのほとんどが大手IT企業に吸収合併される中で、専業という利点を生かし、的確な投資によってユーザーニーズに応じたサービス強化を進めることが可能になります。Marketoでは、現時点で毎月バージョンアップを行っていますが、それも成果の1つと言えるでしょう。
同社の日本法人立ち上げは2014年4月。6月に営業を開始し、2015年2月には、“12月末までに新たに100社を獲得する”という目標が発表されました。半期ですでに目標到達が見えてきているといい、国内企業、外資系・グローバル企業合わせて、すでに120社以上の企業(2015年7月現在)が導入しています。総務省の健康促進プロジェクトや楽天、アンリツといったそうそうたる企業がMarketoを使ってマーケティング活動の革新を実現しています。
Marketo導入企業 |
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楽天 |
日本エスリード |
アンリツ |
チームINQ |
グロービス経営大学院 |
クレスト |
日商エレクトロニクス |
アップルワールド |
ビズリーチ |
エイズ孤児支援NGO・PLAS |
freee |
ウィルゲート |
Marketo活用のベストプラクティスをユーザー様同士が情報共有するコミュニティとして、「Marketo Japan User Group(MJUG)」があります。3ヶ月で参加者が2倍に増え、100名以上のユーザー様が毎回参加されています。また、ユーザー・パートナー様への情報提供の場として日本語によるオンラインコミュニティサイトも充実しています。docs.marketo.comでは、マルケトの設定方法やTips、リリースノートなどをまとめた資料を日本語で公開しています。
Marketoの価格設定はユーザー数ではなく保存レコード数をベースに考えられています。
BtoB、BtoC、それぞれの事業とマーケターの皆様の志向に合わせてオプションを追加することもできます。