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ホーム > コラム > MA Showroom > Adobe Campaign(旧Neolane) 第1回
2016.03.14
第1回は「Adobe Campaign」 の成り立ちや概要をご紹介いただきます。
Neolane 社は、2001年にEメールを中心としたキャンペーン管理を生業として、ステファヌ デオッシュ(Stèhane Dehoche)、ステファン ディートリッヒ(Stephan Dietrich)、ブノワ グルドン(Benoit Gourdon)、トーマス ブーダリエ(Thomas Boudalier)の4人によってフランスで創業されました。
創立以来ヨーロッパを中心にビジネスを展開しており、保険会社など初期のバージョン1(現在はバージョン6)から利用している顧客も多く、顧客との関係性を重視してきました。
当時、まだ「マルチチャネル管理」というコンセプトがないころから、Eメールだけでなく、ダイレクトメールなど、オンライン、オフラインの複数のチャネルを活用し、クロスチャネルキャンペーン管理として拡大。2005年にロンドンおよびコペンハーゲンにオフィスを開設し、2006年末にはボストンに初めての米国オフィスを開きました。2013年7月にNeolane社をアドビが買収し、製品名を「Neolane」から「Adobe Campaign」へと変更した上でAdobe Marketing Cloudの6つ目の製品として仲間入りを果たしました。(現在は8つのソリューションとして展開中)
Adobe Campaignは日本では2015年9月に本格展開を開始しました。
Adobe Campaignとはオンラインとオフラインに渡り、一人ひとりの顧客に対して適切なタイミングで、適切なパーソナライズされたクロスチャネルキャンペーンを展開します。また、Adobe CampaignはB2CおよびB2Bの機能を一つのプラットフォーム上に両方備えた製品となっており、多岐にわたるビジネスニードに応えることができます。
シナリオ管理/キャンペーンオートメーション
ドラッグ・アンド・ドロップなどの手軽な操作でキャンペーンの設計、実行、管理を行い、メール・Facebook・SMSなどのチャネルにメッセージを配信します。また、コンテンツ管理やスケジュール管理、予算管理までをも実現できます。
顧客データ統合/シングルプロファイルビュー
オンラインだけでなく、オフラインチャネルの情報も含め顧客に関する全ての情報をAdobe Campaign上に集約・統合し、プロファイルを構築していきます。このプロファイルをもとに、より高度にパーソナライズしたメッセージを顧客に提供します。
セグメンテーション/ターゲティング
Adobe Campaignで構築された顧客プロファイルをもとに顧客の関心、人口動態、チャネル選択といった情報を利用したセグメントを作成できます。これらのセグメントに対して適切なタイミングでパーソナライズされたメッセージ配信を行います。
マルチチャネルキャンペーン実行
メールはもちろん、SMSやモバイルPUSH、ソーシャルメディア(Facebook/Twitter)などのオンラインチャネルだけでなく、ダイレクトメールやコールセンターなどのオフラインチャネルに対して一貫したメッセージ配信を行うことができます。
リアルタイムインタラクション管理
今まで実施したオファー、そして実施されたオファーの全てを一覧管理でき、各オファーがどのチャネルに対して実行されており、どのようなスケジュールやルール設定がされているのかを簡単に確認できます。また、コンテンツのプレビューも行えます。
キャンペーン管理レポート
標準で40以上の集計・分析レポートを搭載しており、シンプルな操作で誰でも簡単に効果検証と活動の最適化を実行することができます。また、利用されているBIツールへデータを簡単に出力することも可能です。
導入企業一覧 |
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Vision |
ANA |
Nissan |
L'occitane |
Adidas |
Estee Lauder |
効果事例 |
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AXA |
14ヶ月でライセンスおよび導入費用を全て回収 |
Credit Agricole |
コンバージョン率が40%向上、新規案件を300万件獲得 |
Groupe Mornay |
クロスチャネル戦略によるネット経由の契約が50%向上 |
Hager Group |
収益の大幅向上、キャンペーンサイクルを75%効率化 |
アドビ |
年間20億通以上のパーソナライズメール配信、リード管理工数を33%削減 |
Adobe Campaignはアクティブプロファイル数をベースにする課金体系のため、配信数による通数課金を行いません。また、運用内容に応じてオプションを追加することも可能です。ライセンスは2種類提供しており、3つまでのチャネルを利用できるPremiumと、全てのチャネルおよび全てのオプションが含まれたUltimateです。
※アクティブプロファイル:過去12ヶ月の間にいずれかのチャネルでコミュニケーションを取ろうと図ったプロファイルが対象となります
柔軟な実装方法がAdobe Campaignの特徴です。
お客様は要件に合わせてOn-Premise型、Hybrid型、そしてManaged Services型の三種類から選択頂くことが可能です。
Adobe Marketing Cloud Community Site
Adobe Marketing Cloud Community SiteはAdobe Marketing Cloud製品を導入頂いているお客様、およびパートナー企業様の集うオンラインコミュニティーサイトです。こちらではAdobe Marketing Cloudの製品ごとにフォーラムが設置されており、お客様やパートナー企業様同士で各製品に関するコミュニケーションを取り合うことができます。また、疑問に対して弊社社員が回答をすることもあります。
Adobe SUMMIT
毎年春にアメリカで開催されているAdobe SUMMITですが、2016年から会場をSalt Lake CityからLas Vegasへ移し、世界中から約10,000人のマーケター、システム管理者、パートナー企業様の来場が期待されるイベントです。Adobe SUMMITは世界最大級のデジタルマーケティングのイベントとして世界中から業界リーダーやエキスパートが集結する、世界の“最先端”に触れる事が出来る場です。
Adobe Digital Marketing Symposium
毎年秋にAdobe Digital Marketing Symposiumを日本で開催しています。基調講演やブレイクアウトセッションを一日を通して開催し、日本企業に求められる“Digital Transformation”について、国内外の事例やアドビの最先端のソリューションを通して紐解いていきます。
Customer Advisory Board
Customer Advisory Board(顧客諮問委員会、通称CAB)は毎年秋に開催されているAdobe Marketing Cloud製品のユーザー会であり、例年多くのお客様やパートナー企業様に参加頂いています。CABでは各製品の戦略の方向性やビジョンが共有されます。