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ホーム > コラム > MA Showroom > Adobe Campaign(旧Neolane) 第3回
2016.06.09
第3回は「Adobe Campaign」のソリューションについてご紹介いただきます。
近年ではB2Bマーケターの打つ施策がB2C寄りになってきており、また、B2Bバイヤーも製品やサービスを購入する際にはB2Cの顧客体験を求める傾向にあります。
そんな中、B2Cのクロスチャネルキャンペーン管理だけでなく、クロスチャネルでのリード管理に対応しているAdobe Campaignの強みが発揮されます。B2Bの購入サイクルはB2Cの購入サイクルに比べて長期化する傾向があり、長期間に渡り顧客は様々なタッチポイントに接することになります。その全てのタッチポイントの状況を集約して把握し、最適なタイミングで最適なチャネルから最適なメッセージングを行うのがAdobe Campaignです。
Adobe Campaignは下記のオンラインチャネルおよびオフラインチャネルに対応できます。
メール
SMS
モバイルアプリ
ランディングページ
ウェブサイト
マイクロサイト
オンラインウェビナーサービス
インサイドセールス
コンタクトセンター
ダイレクトメール
イベント
サードパーティー情報
B2BマーケターはAdobe Campaignのワークフロー機能を使い、ひとつのチャネルに向けたキャンペーンや、上図の様なオンラインチャネルとオフラインチャネルを含めたクロスチャネルキャンペーンを実現できます。
第1回の記事で紹介した様に、Adobe Campaignは標準で40以上の集計・分析レポートを搭載しており、シンプルな操作で誰でも簡単に効果検証と活動の最適化を実行できます。レポートの種類は様々あり、標準で用意しているレポートには以下のものが含まれます。
配信スループットレポート
ユーザアクティビティ(開封・クリック・トランザクション)レポート
配信不能・バウンスレポート
ブラウザレポート
オペレーティング・システムレポート
購読状況トラッキングレポート
配信統計レポート
開封分類レポート
トラッキング指標レポート
トラッキング統計レポート
ホットクリックレポート
Adobe Campaignの標準レポートの中から、特にユーザのみなさまからご好評頂いている2つのレポートを紹介します。
ホットクリックレポートでは、メールの本文に埋め込まれたリンクのそれぞれのクリック率が視覚的に把握できます。設定は特に必要なく、メール文面のリンクが自動的に判別・集計され、ひと目ですぐにクリック状況を把握できるのが利点です。これにより、クリックして欲しいリンク のクリック率が想定よりも低い場合によりクリック率の高いリンクと位置を入れ替えるなどのテンプレートを改善するといった対策が取れます。
配信不能・バウンスレポートでは、どのような理由で、そしてどのメールドメインに対して配信したメールが到達しなかったのかを集計・分析します。このレポートにより、保有している顧客リストの整合性を確認できます。
標準のレポートをベースにしたカスタマイズレポートや新たなレポートを作成することもでき、また、より詳細な分析を行うためにAdobe Analyticsにデータを出力することができます。これにより、特定のメールキャンペーンを受け取った人がメール開封後にWebサイト上でどのような行動やコンバージョンに至ったのかを総合的に分析できます。
顧客一人ひとりを把握し、匿名状態から認証、コンバージョン、リテンション、優良顧客になるまでのカスタマージャーニー、そして最高のエクスペリエンスを一貫してサポートし実現するのがAdobe Marketing Cloudです。あらゆるデータを計測・収集・分析し、魅力的で一貫したアセットを使ってパーソナライズし、効果的なキャンペーンを展開する、包括的なソリューションがそろっています。
顧客との接点は自社サイトへの訪問やメールだけで完結していません。お客様が自社サイトに訪問する以前に、適切に広告を打つことで認知をしてもらい、訪問をした人に対してはアクションに応じて最適なチャネルで最適なコンテンツの出し分けやデリバリーを行います。
Adobe Marketing Cloudは8つのソリューション、そして5つのコアサービスから成り立っています。
Adobe Media Manager:オンライン広告の効果予測と投資の最適化
Adobe Social:ソーシャルメディアの管理とビジネス貢献の可視化
Adobe Audience Manager:幅広いデータを統合させ高度なセグメントを作成
Adobe Target:テスト/検証を重ね、顧客に応じた情報提供
Adobe Primetime:動画配信からコンテンツのマネタイズまでを全てカバー
Adobe Experience Manager:顧客体験を最適化するWebコンテンツ管理
Adobe Campaign:幅広いシナリオにのっとった顧客対話の管理と自動化
Adobe Analytics:様々な顧客接点のデータ分析
Cores Servicesは上記いずれかのソリューションをご契約頂くことで、利用可能となる共通機能です。Core Servicesを経由して、ソリューション間でデータやプロファイル情報が共有され、Adobe Marketing Cloudを更に強化します。
People:各顧客に共通IDを付与し常に情報を収集、クロスチャネル/クロスデバイスでの顧客体験の統一
Places:モバイルデバイスで得た位置情報をもとに顧客プロファイルを強化、位置情報を活用したメッセージングや分析
Assets:AMCソリューションのアセットを一箇所に保管・同期・共有、Adobe Creative Cloudと同期しデザイナーや代理店とのコラボレーションを効率化
Mobile:アプリ分析、最適化、メッセージングを管理し、最適なモバイル体験を適切なユーザに提供
Activation:リアルタイムにパーソナライズされた体験を提供するためのタグ管理
Adobe Marketing Cloudおよび各ソリューションに関するより詳細な情報は弊社ウェブサイトよりご確認ください。
これまで3回の記事に渡り、Adobe Campaignをご紹介しました。こちらではCRM連携やB2B企業での導入実績といった、B2Bを中心にした製品紹介を行ってきましたが、Adobe Campaign、そしてAdobe Marketing Cloudは業種業界を限らない多種多様なお客様のご要望にお答えできるソリューションとなっており、それを裏付ける多くの導入実績がございます。自社でのデジタルマーケティングの実施、改善をご検討されている方はぜひ、Adobeにご連絡ください。