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2016.08.29
MAを有効活用したマーケティングを実現するために、MA運用サポート経験豊富なスペシャリストが担当者のお悩みにお答えするコラムです。第4回目は、オンラインのコミュニケーションに不可欠なフォームについてご紹介します。
前回は、MAの主要な機能であるメール配信をご紹介しました。しかし、オンラインでのコミュニケーションで注意しなければならないことは、配信作業やトラッキングだけではありません。メールの中に記載される配信停止や問い合わせなどの「フォーム」が不可欠となります。今回は、オンラインのコミュニケーションに欠かせないフォームについて、担当者のお悩みを通してご紹介します。
MAでは、どのような種類のフォームを作成することができますか?
配信停止やメルマガ登録、問い合わせ、資料ダウンロードなど使用用途に合わせたフォームを作成することが可能です。MAによってはドラッグ&ドロップやテキスト入力のみで簡単に作成できるものもあります。
MAで作成したフォームは、登録者やアクセス者がどこのWebサイトから流入してきたのかを分析することはできますか?
MAによって可能なものとそうでないものがありますので、流入経路の分析を重視される場合には事前にMAベンダーへお問い合わせください。MAで流入経路を分析する場合は、MAのトラッキングタグが入っているWebページのみが対象となりますので、タグの挿入もれがないように注意する必要があります。
既存のメルマガ登録フォームは項目などをカスタマイズしているので、そのまま活用したいのですが、MAを連携させることはできますか?
既存のフォームとMAを連携することは可能です。ただし、連携方法についてはMAによって異なりますので、事前にMAベンダーへ確認してください。例えば、既存のフォームからMAへ情報を送信できるようにするために、設定の修正や開発が必要になることがあります。また、フォームの項目をMAのどのデータ項目に対応させるかを決定し、設計を行うことも必要になります。データの新規登録や修正などの更新ルールも忘れずに決めておきましょう。
フォームにアクセスして離脱する割合が高いのですが、情報を入力してもらえるように、コンバージョンを改善するための機能や工夫できることはありますか?
MAで管理しているリード(見込み客データ)とCookie情報が紐づいていれば、その人がフォームにアクセスしてきた際に、すでに登録されている内容(例えば、氏名、会社名、メールアドレスなど)をあらかじめフォームの入力項目欄に表示することが可能です。この機能を利用すれば、入力の手間をある程度省くことができ、離脱率を下げることが期待できます。なお、この機能を利用するには、フォームの埋め込み先となるランディングページをMAで作成しなければならないなどの制限がある場合がありますので、利用可能な条件をMAベンダーに確認する必要があります。
フォームの登録があった際に自動返信メールは送れますか。また、アンケートの回答によって自動返信メールの内容を変えることはできますか。
フォームからの登録者に対する自動返信メールを設定することが可能です。他にも、事前に指定した人がフォームから登録した際に、その人にアプローチしたい営業や担当者にアラートメールで知らせるなどの機能を持っているMAもあります。また、アンケートの回答によって自動返信メールの内容を登録者に合わせて出し分けることも可能です。部門をまたいだ施策になることもありますので、フォーム作成の際には、登録があった後にどのようなアクションを行うかも含めて事前に検討してください。
Webから個人情報を取得する仕組みであるフォームでは、個人情報保護法や各社のプライバシーポリシーに配慮する必要があります。MA導入後のトラブルを回避するためにも、フォームに関連する自社の要件やルールと照らし合わせて事前に各ベンダーへ確認し、目指しているマーケティングやスムーズな運用を実現しましょう。